6000mの世界~究極ドMのためのワイナ・ポトシ~

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ラ・パスでのアウトドア・アクティビティ、デスロードに続き第二弾として選んだのがワイナ・ポトシ登山だ。標高6088mである。(ちなみに富士山3700mくらい)







何人か参加者の声を聞くことができた。





”まじ死んだ。”



”やばいと思ったらリタイヤしたほうがいいよ、死ねる標高だからね”




”半端なノリで行ける所じゃない”





・・・・・・。まじかぁ・・・。

そりゃそうだよな。6000m越えだもんな。素人が挑戦できるレベルかどうかさえ疑問だ。



でも日本に6000m級の山がないだけに余計挑戦したい。

恐怖心を煽る意見のほかに行きたい衝動を掻き立てる声もいただいた。



”達成感はでかすぎ。一生忘れないよ”


”てっぺんから見る朝日は信じられないくらい綺麗だったよ”










行く!!!!



6000mの世界が見てみたい。想像なんてできない。行って確かめるしかないなら行こうじゃないか。

最後は恐怖心に好奇心が勝ってワイナ・ポトシ行きを決意した。




~当日~

車を走らせ2時間。勇ましい山々が姿を現した。



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車窓からはたくさんのリャマが悠然と平原を闊歩しているのが見えた。神々しいアンデスの山の上に生息しているこの動物たちさえ神聖なものに見えた。










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初日はアイスクライミングの練習。





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~二日目~



二日目はハイキャンプまでの移動のみ。2時間ほどで到着。朝の1時まで山小屋で仮眠。



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↑これから襲いかかるワイナ・ポトシの恐怖をまだ知らず笑顔が残るバカ×2






~3日目~


12時。ガイドが僕らを起こしにくる。ついに時が来たか。覚悟を決める。


フル装備。準備完了。

1:00AM 出発。



真っ暗かと思っていたが月明かりが信じられないくらい明るい。

静かだ。静寂。ブーツのスパイクが雪を噛む音。小さな”はぁはぁ”という息使いと風の音。

こんなに静寂した世界初めてだった。



クレパスがいくつもある。なかには1mを越えるものまであるからジャンプしてとび越えなければいけない。下は見たくない。

氷河にたどり着く。初日に練習したアイスピックをうまく使ってよじ登る。スパイクをしっかりと氷に突き刺して一歩一歩ビビりながら登る。

クレパスを飛び越えたり、氷河をよじ登ったりとあまりに現実離れした異世界を進んでいると未踏の地を探索する探検隊のような気分になる。







あまりにも静かすぎ1歩、また1歩と歩くだけのため考え事を絶え間なくしていた。






ポワンポワンポワン・・・・・・















ああぁ・・・ラーメンが食いたい・・・。インスタントでもいいからラーメンが食いたい。もしインスタントなら辛ラーメンがいい。もう最悪ベビースターラーメンでも許す。”





”大学の食堂のカレーでもいい。カツカレーがベストだけど普通の270円のやつでいい。いや、やっぱりボクはチキンライスでいいや”









”チーズケーキとカプチーノもくいたい。ホッとしたい。平和な午後の昼下がりにワープしてぇ。ちくしょう。”









”彼女欲しい。横から頑張って!!と言ってくれる彼女が要る。今ならもう大抵の人ならいい。ワカメちゃんでもいい。ただサザエさんはさすがに無理だ。サザエはキツイ。”








カラオケいきてぇ。野球部のアホ達とブルーハーツを歌いたい。歌って踊ってチョケたい。”






(↑歩いていたときに考えていたこと。アホだよねー)




とりとめもなく欲望が溢れた。妄想が際限なく膨らむ。

しかし、足が、足が動かん(泣)






酸素が薄いのがわかる。筋肉に酸素が足りてない。
1歩の心臓にかかる負担がハンパない。

6000mの山を前に人間はなんてちっぽけなんだろうか?
文明に頼って苦労を省いて楽して生きている自分に山という自然が何かを教えているような気がした。







5400m・・・・筋肉が結構キテいる


5600m・・・・考え事、妄想の余裕がなくなる


5500m・・・・前を向く力もない。ただ足元だけみて1歩にも満たない歩幅で雪の斜面を登る




5800m・・・・・足がもたついて何度も転ぶ。ガイドからリタイヤをすすめられる。”見ろよこの笑顔を!まだまだ行けますよ!!ほら!” と必死の演技でなんとか続行を許可してもらう。ここまできてリタイヤはヤダ。




5900m・・・・・至上の苦痛+腹痛という最悪のパターン。もだえながら突き進む。




5950m・・・・腹痛治る(ヤッター!)




6000m・・・・頂上が見える。息を吹き返し、最後の力を振り絞る。


























6088m・・・・・・・登頂




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ここは天国か!?
本気でそう思った。こんな朝日は見たことなかった。



神かなんかが降臨しそうなやわらかい光がてっぺんを照らす。これが6000mの世界か。












少し回復してきて感動がこみ上げた。

生きてて良かった。





















2010年暮れ。心に深く刻み込むことができたワイナ・ポトシ。

来年はもっともっとでかくなるぞ。このワイナ・ポトシのように。

そう誓って下山した。

























登頂に全ての力を使い果たしたため、下山もメガトン級の苦しさだった。



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Secret

もう、俺を超えたね…越えたね…
6000mはさすがのノッポな俺でも届かんわ。

尊敬します( ´ ▽ ` )ノ

>だし巻き王さん
いやいやだし巻き王さんはおれの中で偉大な存在ですよ!
6000mとか背伸びしたら届きますって!
ご飯に飽きてきたので日本のご飯が恋しいです。
クリスマスはいかがおすごしでしたか?
遅れましたがメリークリスマス!

自然体験

登頂おめでとう!

俺もいろいろ自然系挑戦したいけど、新●とNorth Vancouverのサスペンションブリッジでイモってた俺には無理やな…

PEIでサイクリング42kmしたのが最高記録かな(笑)平地なら挑戦したいけど高いものは無理…マチュピチュもきついかな…(笑)

てかもちろんあつきもやけど外大生のしてることってなんかほんとおもしろい。みんな何歳になっても好奇心持ってるし、自分に正直に生きてるのがよくわかる!

俺もまだまだ若く頑張るぜよ!!

楽しんでるね^^
俺も行ってみてぇや

え?おれが誰かって?

わいは、サトシ☆

ワイナ、ポトシ。

わいは、サトシ。。。

>G2
ありがとう~!!
いやいやおれもノースバンのサスペンションはいもったよ!!
サイクリングもただブレーキを握るだけだしあれだけ強烈なスパイクうてるG2なら余裕っしょ!!
最近思うんだけどやっぱ刺激受けるのは同世代のやつらからだね!たしかに人生の先輩たちからの言葉も貴重だけどおんなじ年の子らの言葉に一番モチベーション刺激されるわー。旅先でタメの子と語った時強く共感したのはまだまだなんでもできるってことだった。うん、まだ若いしなんでもできますよ私たち^^

>たまには○○○にさん
歩いているときの妄想でさとしやへいすけがでてきたぜ。
さとしは焼きそばを作っていて、へいすけは鼻毛でとった。
うー。ASOBITAIZE☆。さとしは痔治った?
Profile

kimamatabi

Author:kimamatabi
旅のあしあと

【2009年 夏】 
モンゴルで自然の中で野生的な生活をして少し生命力が上がる。
モンゴル相撲で小学生にぼろ負け。人生は初の野ぐそ体験。

【2010 冬】
タイで憧れのバックパッカーデビューを果たす。
相方のたつろーとともに数々の初体験をこなしバックパッカーとしてのレベルを上げる。旅の魅力にとりつかれる。

【2010 春】
一年間の海外留学INカナダ
世界中にお友達を作るため海を渡って海外生活。
大きく価値観が揺さぶられる刺激のある毎日を過ごす。

【2010 冬】
カナダの学校を卒業後、南米6カ国を放浪。
2ヶ月という期間の自己新記録の一人旅。
冒険心を燃やし数々のネタをこしらえる。


【2011年 夏】
湘南から無一文で富士山のテッペンを目指す「富士バカ」に参戦!バカな仲間と一緒に全員で登頂を達成!

【2011 夏 9月】
インドへ乗り込む。ペテン師大国インドで力試し。拉致体験。ヨガ体験。超刺激的インドで喜怒哀楽爆発。



たった一度の人生をオモシロク生きたい
そうだ、旅でもしてみよう。

旅は学校。大切なことを確認できる時もあれば、考えを見つめ直すこともある。

旅は出会い。人の数だけ人生がある。いろんな人生を知る度にこれから歩む自分の道に思いを巡らす。

旅はネタ。世界はツッコミどころに満ちている。オモシロオカシク。いつまでもバカになれる男になりたい。一生青春。



「バカ」なことをたくさんしたい。





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