海の向こうのウルグアイ

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パラグアイに行っておいてウルグアイに行かないのはいかがなものか・・・・






そう、あれはある晴れた日。ホステルにこもってパソコンでネットしていた時。

自分は思った。”最近旅らしいことしてねー!!ウルグアイ行かなきゃ!”と。

ブエノスでのおれの毎日は単調になりつつあった。

起床→朝ごはん→散歩→疲れる→昼ね→晩ごはん→ネット→就寝




うーむ。こいつはいかん。だれてきとるぞ。




そして決め手となったのは1本の映画だ。











「紅の豚」




飛行艇を破壊され修理に向かう前、ジーナとの電話の中で名言が飛び出しますよね??

そうです。あの名言です。






”飛ばねぇブタは・・・・・・タダのブタだ”










はっ!!!!!!!

だとしたらあれか、だとしたら、

とばねぇブタがただのブタなら、、なんの義務感も責任もない、旅しない旅人は・・・・






ブタ以下じゃねぇかーーーーーーー!!!!








ザックを担ぎブタ脱却、もとい、ブタ以下脱却のため船に乗り込んだ。


ブエノスからフェリーでウルグアイに行けます。たった1時間で!



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「ブエノス、ちっくと行ってくるぜよ!」




甲板に出てみると太陽がまぶしく風が気持ちよい。この出発のワクワクが久しぶりだ。





ウルグアイに上陸。

ブエノスの喧騒から解放されるような静かでのんびりとした落ち着いた街だ。


2日だけの滞在。場所は港町・コロニア。植民地時代の面影が色濃く残った世界遺産にも登録されている街。

というかウルグアイ物価高い。ブエノスよい下手したら高いよ。安さを期待していたのにホステルは一泊15ドル。



早速散歩に繰り出した。


たしかに時代の流れから取り残されたような古い町並みが多かった。雰囲気がかなり気に入ってしまい時間をかけてじっくり眺めた。



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趣のある石畳の路地













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一通り見たら誰もこなさそうな穴場スポットを発見し読書したり昼寝をして日がくれていった。


ココ↓
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やっぱりきて良かった。日本に帰ったらこんなにのんびりとしているわけにもいかないだろうし最後の最後までこの南米旅行を楽しんで帰ろう。


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ニッポンノココロ

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パラグアイに日本人居住区があるように、たくさんの日本人がブラジルに移民しているように、南米は日本と密接に結びついている。


そしてここ、アルゼンチンにも日本庭園がある。

前にプーノのツアーが一緒だったアルゼンチンの人が”ブエノスの日本庭園きれいだから見にいきなよー”と言っていたのも思いだし、行ってきました日本庭園。





セントロから地下鉄で15分。緑の多い少し中心から外れたのんびりしたパレルモ地区!”日本庭園”の漢字を発見!





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日本からの移民がブエノスアイレス市民に感謝の気持ちをこめて寄贈したもの。











庭園散歩は気持ちが良かった。チョチロチョロいう水の音や鯉がすいすい泳ぐ音、風でさやさや葉っぱが鳴ったりと癒しBGMを聞いているようだった。

いきなり庭園に来ようと思ったのは日本が恋しくなっている証拠かもしれんな。



日本帰ったら何しよーと考えながら歩いてると図書館にたどり着く。



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中には日本語の書籍もあり大分長居した。管理人の人は日本語がしゃべれるアルゼンチンのおっちゃん。

おっちゃんと話をしながら本を読みふけった。特にめちゃくちゃ心に残ったのは宮沢賢治の雨ニモ負ケズだった。この日本庭園の雰囲気ともマッチしていてスーと自分の中に入ってきた。

あまりにも素晴らしすぎたのでちょっとここ書きます。







雨ニモ負ケズ

風ニモ負ケズ

雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ

丈夫ナカラダヲモチテ



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欲ハナク

決シテイカラズ

イツモシズカニワラテイル

一日ニ玄米四合ト

味噌ト少シノ野菜ヲタベ

アラユルモノヲ

ジブンヲカンジョウニ入レズニ

ヨクミキキシワカリ

ソシテワスレズ





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野原ノ松ノ林ノ蔭ノ小サナカヤブキノ小屋ニイキテ

東ニ病気ノ子供アレバ行ツテ稲ノ束ヲ負イ

南ニ死ニサウナ人アレバ行ツテコワガラナクテモイイトイヒ

北ニケンヤクソシヨウガアレバツマラナイカラヤメロトイヒ

ヒデリノトキハナミダヲナガシ

サムサノトキハオロオロアルキ




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ミンナニデクノボートヨバレ

ホメラレモセズ

クニモサレズ

サウイフモノニ

ワタシハナリタイ



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凄げぇ。凄すぎ。

自分は暑さにも寒さにも弱いし、やりたいことたくさんあって欲求ありまくりだし、自分のことを勘定にいれて物事考えるし、デクノボーって呼ばれたら(呼ばれたことないけど)頭にくるだろう。

それに引き換えなんだこの淀みのない美しい詩は!


貧しさをまったく感じない。むしろ幸せがあふれでているように感じる。

感謝の心がにじみ出てる。


とてもじゃないけど多分おれはこの詩通りに生きることはほぼ不可能じゃないかなって思う。

聖人のようなこの生き方はできん。おれは所詮一般ピーポー。


でも必要以上に欲が出そうなとき。今自分が持っているものに感謝することを忘れているとき。自分がイライラしているときに思い出さなきゃいけない詩だ。

謙虚な心。感謝の心。思いやりの心。日本の心。





図書館を出て、頭の中で”雨ニモ負ケズ”を繰り返しながら”あ~日本っていいな~”と感じながら庭園を後にした。



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旅の終焉(1)

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上の地図は今回僕の辿った旅ルート。

こうしてみてみると結構動いたな。24時間バスに慣れてしまった身体が怖い。

もうすぐ南米大陸を発つ。あと48時間以内に。

あっという間の2ヶ月だった。



あれは多分夏だった。学校を卒業したらイエローナイフでオーロラ見て日本へ帰ろうと思っていたが一緒に暮らしていたベテラン旅人トモさん(僕の師匠参照)に ”オーロラなんて年取ってからいつでも行けるから若いうちに南米へ行きなさい”というお言葉をいただいたことがあった。

それ以後なぜ南米をそんなに推すのかについて質問攻めした結果、南米激アツということが十分わかった。




それから南米のことを考えると寝れない日々が続き、無事念願の旅が始まって、今、終えようとしている。




















深夜、リマ国際空港に着いたときの不安は今もしっかり覚えている。怖かった。テンパって停止する思考回路。浴びせられる意味不明言語エスパニョール。自分に迫り来るすべての人がスリ師、強盗、誘拐犯にしか見えない。

それでもなんとか宿にたどり着いて始まった”はじめてのなんべい”

頭痛に悩まされながら3000m級の山々のバス移動。















クスコの町並みの美しさ。石が敷き詰められた道を歩くだけで楽しかった。





そんでマチュピチュ。ワイナピチュの頂上で息を呑んだ。幻の天空都市は本当にあった。







プーノ・ティティカカ湖。真っ青の湖に浮く島で生活を営む人がいた。























猥雑で、うるさくて、忙しい街ラパスにとりつかれた。あの活力に満ちた雰囲気は大好きだ。








アンデスの山の神様が与えた試練。6000mは自分に少し自信を与えてくれた。














この目を疑った。どこまでも続く純白の大地・ウユニ塩湖。こんなところで2010年を締めくくれることに幸せを感じた。ボリビアの大自然はすげぇ。


















パラグアイにあった日本は少し遅いが僕になつやすみをくれた。赤い土の上、でっかい入道雲の下でこいだチャリンコは気持ちよかった。


















水の迫力ハンパない。世界トップスリーのイグアスの滝。南米大陸の力強さを肌に感じた。
















最後の街、ブエノス。ペルー、ボリビアでよく目にしたカラフル衣装をまとったインディヘナのおばちゃんはもう見かけなくなった。顔つきも彫が深く、黒々とした人は少なくなりヨーロッパ系の白人が多い。




こういう国境を越えたときに生じる変化に気づく度、ずいぶん遠くまで来たなと実感する。


まじでおわるのかー。と最近よくつぶやく。


この旅でどう自分が変わったか。何を得たかを考えるけどまとめるのがなかなかムズい。



でもめっちゃ楽しかった。


とりあえず胸張ってそれが言えれば良いだろう。この2ヶ月一切の後悔のない旅行ができた。


それは自分一人では達成できなかったことである。


この旅で出会ったたくさんの魅力的な人々に改めて感謝。みんなと分け合ったあの感動は忘れない。





南米サイコー!

旅の終焉(2)ータビノートまとめー

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シアトルに着いた。アルゼンチンからヒューストン乗り継ぎ。いやー長い長い空の旅だった。

素晴らしき南米大陸を後にして”ひとつ旅が終わった”という実感が湧いてきた。2ヶ月なんていう長期の旅はおそらくしばらくできないことに思い当たると妙にせつなくなる。けど、今回の初の長期旅がそれだけ良いものだったってことだろう。




そしてこの旅で何が変わったか、何を得たかをよく考えていて自分なりの答えをまとめてみました。

21歳はこの先の人生を生きていくうえでこれだけはもう今後変わらないだろうというブレることがない自分ルールを作る年にしようと決めていた。



まだまだわからないことだらけだけど以下のことはしっかり抱いて生きてきます。
























一、人と繋がっていく

・家族に育ててくれた恩を忘れずに、生涯大切にすること。愛すべき最高のバカ友と一生青春すること。お世話になった人に感謝を忘れないこと。






一、夢は大きく持つ

・人間夢より大きなことは成し遂げることはできない。でっかい夢をたくさん持っていくこと。






一、地球の上で生きていることを忘れない

・日本に生きているのと同時に地球の上に生きている。世界的な視点を常にもっていくこと。世界中に生き抜くために低賃金でも毎日働いている人がいて、必死に生きている人がいるから少しのことで愚痴をこぼさない。少しのことで弱音を吐かない。





一、常に自分を磨く

・目標を持って、その先の喜びのために自分に厳しく。寝る前にいつも自分に問う、「自分は今日1cmでも目標に近づけたか?」



一、人と語る

・考えを口に出さないと、相手の意見も聞くことができない。特に目上の人に自分の思っていることを言えば学べることが多い。経験が足りなくたって背伸びせずに等身大で勝負。考えを言語化することで考えをまとめられる。語って語って語る。



一、急ぐことなかれ

・登山は頂上に着くことだけが目的じゃない。景色を眺める余裕を持って、たのしみながら一歩ずつ。試練が訪れるかもしれないけどあせらず、見失わず一歩ずつ。



一、バカであり続ける

・バカになれる環境を持ち続ける。変なプライドはもたないで、かっこつけないで、バカになる。気持ちのいいバカ。



一、自分を持ち続ける

流される前に、自ら流れていく。自分の意志をしっかり持って生きる。すべてを決めるのは自分。








南米旅行、ここに完結     2011.1・26  シアトルにて
Profile

kimamatabi

Author:kimamatabi
旅のあしあと

【2009年 夏】 
モンゴルで自然の中で野生的な生活をして少し生命力が上がる。
モンゴル相撲で小学生にぼろ負け。人生は初の野ぐそ体験。

【2010 冬】
タイで憧れのバックパッカーデビューを果たす。
相方のたつろーとともに数々の初体験をこなしバックパッカーとしてのレベルを上げる。旅の魅力にとりつかれる。

【2010 春】
一年間の海外留学INカナダ
世界中にお友達を作るため海を渡って海外生活。
大きく価値観が揺さぶられる刺激のある毎日を過ごす。

【2010 冬】
カナダの学校を卒業後、南米6カ国を放浪。
2ヶ月という期間の自己新記録の一人旅。
冒険心を燃やし数々のネタをこしらえる。


【2011年 夏】
湘南から無一文で富士山のテッペンを目指す「富士バカ」に参戦!バカな仲間と一緒に全員で登頂を達成!

【2011 夏 9月】
インドへ乗り込む。ペテン師大国インドで力試し。拉致体験。ヨガ体験。超刺激的インドで喜怒哀楽爆発。



たった一度の人生をオモシロク生きたい
そうだ、旅でもしてみよう。

旅は学校。大切なことを確認できる時もあれば、考えを見つめ直すこともある。

旅は出会い。人の数だけ人生がある。いろんな人生を知る度にこれから歩む自分の道に思いを巡らす。

旅はネタ。世界はツッコミどころに満ちている。オモシロオカシク。いつまでもバカになれる男になりたい。一生青春。



「バカ」なことをたくさんしたい。





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